顎関節脱臼は、下顎骨(あごの骨)と頭蓋骨の間にある顎関節が正常な位置から外れてしまう状態を指します。これは通常、口を開けたり閉じたりする際に起こる問題です。顎関節は非常に重要な役割を果たしており、食事をする、話す、笑うなどの日常生活に欠かせない機能をしています。
顎関節脱臼には、前方・後方・側方の3つありその中でも、最も多いのは前方脱臼です。
顎関節脱臼の主な原因は以下の通りです:
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外傷:事故、スポーツの際の衝撃などによって、顎に直接的な外力が加わることで脱臼することがあります。
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口を大きく開けたときの過度のストレッチ:極端な口の開け方や無理な姿勢で口を開けると、関節が脱臼することがあります。
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関節の形態的異常:顎関節に関連する骨の形や位置に問題がある場合、脱臼しやすくなることがあります。
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筋肉や靭帯の問題:関節を保持している筋肉や靭帯に弱さやバランスの問題があると、脱臼のリスクが高まることがあります。
顎関節脱臼の症状には、以下のようなものがあります:
- 強い痛み
- 口を開け閉めする際に、関節がずれたような感じや異常な動き
- 顎の違和感や緊張感
- 口を開けたまま動かせない
- 開いた口が元に戻らない(開口困難)
顎関節脱臼の処置は以下のようになります
・脱臼した関節の整復
・再脱臼しないため、包帯・バンドで固定(顎関節脱臼は再脱臼しやすく最初の2週間が重要となります)
その他気をつけていただきたい点
・2週間は硬いものを食べたり大きく口を開けてしまうと再脱臼の危険があります。
・脱臼は関節が元の位置に戻れば痛みは落ち着きますが、脱臼した際に、筋肉や関節包を痛めてしまっているため治療が必要です。筋肉や関節包が修復する期間が早くても3週間と言われていますので、3週間はきちんと通っていただき治療をしましょう。
顎周辺でお困りの方は、埼玉リオ接骨院までご相談ください。